人工知能(Artificial Intelligence、以下「AI」という)を発明者として特許出願することが認められるか否かは、全世界共通に重要な課題となっているが、その法制度や実務見解は、国によって大きく異なるものである。南アフリカは、AIを発明者とする出願に特許を付与した最初の国となり、AI人工知能マシン「DABUS」(ダバス:Device for the Autonomous Bootstrapping of Unified Sentienceの略)を「発明者」として認めた。その後、オーストラリア連邦裁判所もAIを発明者として認める判決を下した。しかし、米国特許商標庁(USPTO)は、DABUSは発明者とは認められないとして特許出願を却下した。連邦地方裁判所はその後もこの処分を支持した。
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