ニューズレター
ECFAの第2段階アーリーハーベストリスト実施
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「海峡両岸経済合作架構協議」(「中台経済協力枠組み協定」。Cross-Strait Economic Cooperation Framework Agreement、以下「ECFA」)は既に2010年9月12日に発効している。そのうち、第2段階のサービス業アーリーハーベストリストが2011年1月1日に実施された。台湾側が中国資本に開放した項目は「特製品デザインサービス業」(室内デザイン及び工業デザインを除く専門デザインサービス)、「専門展示会共同開催サービス」、「スポーツ・レジャーサービス業」(たとえば専門競技会の開催)、「銀行業」(中国の銀行は台湾に支店を設置することができる)の4項目である。 |
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中国側が台湾資本に開放した項目は「専門デザインサービス」、「病院サービス」、「航空機のメンテナンスサービス」、「銀行業」、「保険業」、「証券・先物取引業」の6項目のサービス業である。 |
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銀行業に関しては、台湾の銀行は、中国に駐在員事務所を設立してから1年以上経過している場合、支店を設立することができる。支店設立から1年以上経過し且つ利益を有する場合、台湾資本の企業に対する人民元業務の取り扱いが許可される。中国で支店を設立してから2年以上経過し且つ申請提出前の1年が利益を有する場合、人民元取り扱い一般業務が許可される。 |
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保険業に関しては、グループの総資産が50億米ドル以上、保険業務を30年以上運営しており、且つ中国で代表事務所を設立してから2年以上経過している場合、関連規定により中国市場に進出することができる。 |
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証券・先物取引に関しては、中国のQDII(適格国内機関投資家)が投資できる金融派生商品の取引所リストに台湾証券取引所、先物商品取引所を追加する予定である。 |
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中国において、独立資本による台湾資本航空機メンテナンス会社の設立及び独立資本による専門デザインサービス企業の設立が認められる。また、中国の一部の地区において台湾資本による独立資本病院の設立が許可される。 |