ニューズレター
ドメインネーム紛争処理のメカニズム
近年ドメインネームに関する紛争は絶えることがなく、現在の行政及び司法救済手順は効率性を欠き、紛争を有効的かつ迅速に解決することができない。ドメインネームの登録を主管するTWNIC（中国語名称：台湾網路資訊中心）は、「Uniform Domain Name Dispute Policy；UDRP」（中国語名称：網域名称争議辧法）及びその規則を参酌し、「ドメインネーム紛争の処理法」及びその実施要点を定め、2回にわたる公聴会を開き各界の意見を広く聴取した後、今年４月７日に正式に発効・実施した。
当該紛争処理法及びその実施要点によれば、登録済みのドメインネーム処理紛争申し立て人は、一定の要件を充足すれば、TWNICが認可する紛争処理機構（現在、台北弁護士会及び資策会科技法律センターのみが認可を受けている）に訴え出ることができる。申し立て人及び登録人双方の参加のもと、双方の当事者及び紛争処理機構が選定する専門家チームが、双方の当事者が提出する訴え及び答弁内容について判断を下し、争いを解決する。
ドメインネーム紛争処理の申し立て人は、次の要件を充足すれば、紛争処理機構に訴え出ることができる。
ドメインネーム及び申し立て人の商標、標章、氏名、事業名称又はその他の標識が同一又は類似しているため、混同を生む。
登録人がそのドメインネームについて、権利又は正当な利益がない。
登録人が悪意でドメインネームを登録又は使用している。
TWNICが紛争処理機構が送達するドメインネームの取消又は譲渡に関する決定を受領後、当該決定が送達された日から12日以内に、登録人が実施要点の規定に従い訴訟証明文書を提出しないとき、TWNICは専門家チームの決定を執行し、当該ドメインネームの取消又は譲渡を行う。