日台双方の出願人と特許審査官が互いの審査経過情報及び関連資料を参考にできるという利便性向上を図るため、台湾日本関係協会は2018年11月30日に日本台湾交流協会と、特許審査書類の情報共有プラットフォームを構築するため、日台間の特許審査書類情報（ドシエ情報）の交換について協力覚書を締結した。2年余りの準備を経て、台湾智慧財産局（台湾の知的財産権主務官庁。日本の特許庁に相当。以下「智慧局」という）は2021年1月12日にこのサービスの試行を開始すると公表した。

智慧局の「国際間の特許審査書類情報（ドシエ情報）の交換」プラットフォームシステム（https://tiponet.tipo.gov.tw/S093_WEBP/outer/outer4001pub）を通じて、出願番号、公開番号、公告番号又はDOCDB（書誌データベース）番号により、オンラインで即時に照会し、公開又は公告された台湾、日本の特許及び実用新案の審査書類の内容を取得することができる。それには、パテントファミリーリスト、審査書類一覧、関連包袋書類、国際特許分類（IPC）及び引用文献の情報が含まれる。