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智慧局は台湾における新型コロナウイルス感染症治験薬関連の特許情報を公表



 世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19、以下「新型肺炎」という)の感染拡大について世界的な大流行(パンデミック)になっていると表明したため、それに関する診断、治療などの研究開発が国内外で本格化している。研究開発の成果を保護しその利用を促進するために、経済部智慧財産局(台湾の知的財産権主務官庁。日本の特許庁に相当。以下「智慧局」という)は最近、米国臨床試験データベースのウェブサイト(http://clinicaltrials.gov/)に登録されている新型肺炎関連の臨床試験データをソースとし、台湾における特許データベースとの対比を行い、2020313日、台湾における新型肺炎関連の治験薬に関する特許出願情報を、各界の参考として公表した。

 

その公表内容によると、現在、台湾における新型肺炎関連の治験薬に関する特許情報は以下のとおりである。

 

1、   台湾で特許出願し、かつその請求項には主な有効成分(化合物又は抗体分子)のコア特許が含まれている。その中に、低分子医薬品(レムデシビル、ASC09FASC09 /リトナビル)、ダルナビル/コビシスタット、ダノプレビル)及びタンパク質医薬品(ノバフェロン、抗PD-1抗体)が含まれている。

 

2、   台湾で特許出願したが、その請求項に係る発明は有効成分(化合物又は抗体分子)の特定の塩類、関連する組成物の製剤、用途又は調製方法に関するものである。その中に、低分子医薬品(ロピナビル/リトナビル、ファビピラビル、フィンゴリモド)及びタンパク質医薬品(ベバシズマブ)が含まれている。

 

3、   台湾で特許出願していない医薬品に、低分子医薬品(ウミフェノビル、オセルタミビル、リバビリン、リン酸クロロキン、ヒドロキシクロロキン、サリドマイド)及びタンパク質医薬品(組換えヒトインターフェロンα-2b、ペグ化インターフェロンα-2b、組換えヒトインターフェロンβ-1β、エクリズマブ、メプラズマブ、チモシン、rhACE2)が含まれている。

 

詳しくは智慧局のホームページhttps://www.tipo.gov.tw/tw/dl-273500-bbecaa7ba4f84ab68107a391086aaac0.html参照のこと上記の公開情報は、製薬会社や研究機関の新型肺炎に関連する診断、治療の研究開発や特許ポートフォリオの構築に役立ち、また、重複投資などの浪費も回避でき、製薬会社や研究機関の注目に値するものである。


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