ニューズレター
ラジオ、テレビ広告内容審査基準等の廃止
ラジオ・テレビ広告内容審査基準については1976年の放送法(廣播電視法)の規定に基づき、また衛星放送広告製作放送基準については1999年の衛星放送法(衛星廣播電視法)の規定に基づき、定められたものでした。しかし、国際人権規約B規約第19条に規定された表現の自由の保護の実施をさらに推進する必要があり、2016年1月の放送三法の改正で放送法、衛星放送法の該当規定が削除され、ラジオ・テレビ広告内容審査基準及び衛星放送広告製作放送基準も廃止されました。なお、条約の内容に配慮し、実務的には2012年から(地上波)テレビ広告に関する事前審査を全面的に免除する措置が採られていました。
NCCは、これらの基準は廃止されたものの、放送事業者は放送前の内部的なチェックにより自主規制の精神を発揮すべきであることを強調しています。NCCは、業界が十分に自主的な管理を推進し、広告内容の効果的な自主規制によって視聴者の利益が保護されることを更に期待するとしています。