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台湾でのEU企業の営業秘密保護事例



2017年、1940年デンマークで創立され触媒工業で世界をリードするハルダー・トプソー(Haldor Topsoe A/S社は、台湾の富利康科技株式会社(FLKCAT)及び責任者などに対し営業秘密侵害の疑いで刑事訴追した。当該事件は台湾の法務部調査局(日本の法務省公安調査庁に相当)により受理され、20178月には捜索、関連証拠物の差押えが共に完了した。当該捜索の結果に基づき、台湾高雄地方裁判所検察署は20187月、権利侵害の疑いのある被告を起訴し、本案事件を高雄地方裁判所に移送した。

 

ハルダー・トプソー社は、数十年にわたり触媒の生産及び触媒製造工場の設計・開発に取り組んでいる。今回、台湾被告は技術移転を名目として、ハルダー・トプソー社の営業秘密である触媒配合技術を不正な手段で取得、使用、漏洩し、台湾の営業秘密法違反となる疑いがある。営業秘密法上の犯罪が成立すれば、それに関連する被疑者に対し5年以下の有期懲役に処し、並びに罰金を併科することができる。

 

当該事件は、台湾営業秘密法に2013年に刑事罰の規定が新設されてから、EU企業に営業秘密侵害に対する刑事上の救済を提供する初のケースで、また、これも台湾がデンマークのグローバル企業の知的財産権を保護するというマイルストーン的事件となる。

 

 

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